晦日といったら、紅白歌合戦と年越し蕎麦でしょう。今日のヤフーのニュースでは3割の人、特に若い層では年越しそばを食べないそうです。こんなに美味しいのにもったいないことです。その代わりにいったい何を食べているのでしょうか。人のことはいえませんが、こうして風習を失っていくと言うことは、日本のことを知らないと言うことになるわけで、日本のことも解らないのに外国の料理を食べるってのは、随分と日本文化や味覚の後退を招いているように思います。こういうときにときには、つい「最近の若い者はなってない」ということになるわけです。

長く細く生きられるようにと験を担いで食べるわけですが、本来は夕食で食べるのが筋なのでしょうが、私は毎年除夜の鐘を聞きながら夜食として食べています。

本日の年越しそばはちょっと豪華にかき揚げそばです。かき揚げの材料は、まずシーフードミックスのエビとイカとあさり。かに爪風のかにかまぼこ。野菜としてタマネギに、冷凍保存してあるシソの葉を細かくした物を加えました。ちょっと、うまく作れるか自信がありませんでしたが、天ぷらの種を揚げたときに平らになるように揚げ油は少なめにして、その代わり、温度は高めで揚げました。そばは乾麺ですが、味はいつもの創味のめんつゆです。仕上げには長ネギを散らしました。十分に立派です。

食べてみると、かき揚げの外側のパリパリにあがったところの食感と、やがてつゆを吸って柔らかくなり味がしみた状態。さらに内側のもっちりした食感がとても楽しいものです。材料もバラエティーに富んで、それぞれにうま味がでています。揚げ物でちょっとしつこくなりますが、一緒に加えたシソの風味が食べやすさを引き立てます。これは自信作です。これを食べれば良い年が越せるという物です。また、七味唐辛子をふれば、別の味も楽しめます。

白菜特集もそろそろ限界なので、そのうち自然に終わる予定ですが、キムチの素を使った手作り白菜キムチはすでにこの日記の飾りだと言うことでしょうか。
とにかく、今日の主役は巨大タラバガニ。釧路から空輸されたこのカニは、30cmのフライパンを覆い尽くすような迫力。ダントツに良質のカニ。クリスマスだから、年末だから許されるのか。ありがたいことです。思わず、手を合わせてから頂きます。

とても素手ではかないません。カニを食べると言うことは格闘も同じです。素人は凶器(調理用はさみ)で襲いかかります。一本、また、一本と足を食べていきます。おいしさを言葉で表見するというのは、こんなにも難しいですね。食べ応えのある大きな足に、あふれんばかりのうま味が口の中に広がります。
ここに登場するのが、地元の酒蔵で作っている原酒のにごり酒。日本酒の味も知らないで酒の能書きをいうような人が嫌いな私ですが、お酒の度数ばかりを気にする人をよく見かけます。原酒のアルコール濃度は20度以上あります。以外と知らない人が多いような気がしますが、日本の優秀な麹菌はアルコールの生産能力や耐久力が非常に高く、ちゃんと醸造すれば20度を超える物です。市販の日本酒のほとんどが15度なのは、法的問題一番影響をしていると思いますが、本来の味を確かめるためにも原酒が欠かせません。

これ以上ない、最高のつまみに、最高のお酒。こんなに幸せなことがありますでしょうか。大きすぎて、一日ではとても食べ切れません。



カテゴリ
季節のおすすめ料理、冬 , 白菜 , 魚

昨日の白菜とキムチの素炒めの失敗点を解決するために、ちょっと考えてみました。問題点は、水分が多くて調理していると味が薄まってしまうこと。生のままだと、炒める時間がかかって食感が悪くなってしまうこと。この辺を解決して、もっと使いやすくするために昆布出汁の素と塩で揉み込んでみました。塩を極力少なくして、昆布の素でうま味を足します。料理に使うときには水分を絞ってから取り出して使いましょう。シンプルに風味付けしてあるので、生で良し、炒めて良し、どんな料理でもあわせられます。

いけます。これで白菜料理の万全です。攻略です。だから、白菜を買った日には外側を鍋にして、フリーザーバックが一杯になるぐらいの分量で、この昆布だしの素と塩で揉み込んだ物をつくり、中心の当たりは、スティック感覚で生で食べてみたらどうでしょうか。



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豚キムチが美味しいに決まってますが、白菜特集としては新しい白菜を使って豚キムチ風の料理を作ってみました。ポイントはキムチの素です。
熱したフライパンに肉と白菜を加えます。どうしても白菜は水分の多いので、火を通す時間を長くするために最初に加えます。それに、豚キムチの場合は豚肉も焦げ目をつける必要はないので丁度良いです。野菜から出てくる汁をとばしながら、タマネギを加えて、タマネギが透けてきたら、キムチの素を回しかけて和えます。もう少し炒めて食感が少し残るぐらいに仕上げられれば完成です。
付け合わせに、もやしのみそ汁をつけました。ご飯にもあうので、なかなかの一汁一菜です。味は、残念ながらしっかり漬かって乳酸発酵したキムチには一歩劣るかもしれません。やっぱり、新しい白菜からだと、水気をとばすほど炒めると食感が悪くなって、炒め時間が短いと水分がでて味が薄まるので、その加減が難しいところです。だから、これを豚キムチとは呼べません。「白菜のキムチの素炒め」という感じです。多分、もっと細かく2cm角ぐらいの大きさの白菜にして炒めれば、水分の抜けも良く、歯ごたえも残せるかもしれません。ちょっと課題を残してしまいました。次回作るときには、もっと美味しく作るような気がします。



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白菜特集は一日休みまして、新聞紙から作られる人工薪の話題も少々追加します。
先日NHKのニュースで、私どもで作っている人工薪「紙薪」と同様で近いコンセプトのペーパーログという物を家庭でも作れるペーパーログメーカーが紹介されたおかげで、たくさんの方に当ブログに来て頂きました。原油高、ガソリン高、灯油高、燃料高、価格値上げといろいろな言葉が飛び交っておりますが、関心の高さが伺えます。私としても、人工薪を扱っているわけですが、燃料の高騰は紙薪への関心を高まりまるかわりに、重量があることから送料への影響や他の物事すべてに影響を与えるため、大変困ります。灯油を使っている人が、人工薪に限らず、薪ストーブの利用しようとすることは、山から木を切り出し、薪に仕上げる時点でも非常に不便な道具であることは間違いありません。費用さえ改善すればいいのか、薪ストーブを楽しんで使える気持ちで入れるかが、利用の鍵でしょうか。
原油価格高騰についても、もっと正しい解釈をされている方が多い分野だと思いますが、きっかけは戦争による世界情勢の不安でしたが、現在は投資目的の先物取引によるところが大きく、投資家の思惑によって世界が動いていると思うと頭が痛いです。この自体こそ、二極化の極みだと思います。個人投資家を増やそうとしてきた今までの動きこそが、現在の状態を招いているようにも見えます。資本主義とは、全体の幸福を生まないシステムだと言うことでしょうか。
結果として、資金が流入した産油国。具体的な都市をあげれば「ドバイ」なんて、あれは何なんでしょうか。ミシュランの格付けによる3つ星レストランで一喜一憂している日本ですが、史上最高の七つ星のホテルhttp://www.ctn-japan.com/Gokujyo/ae/baa.htmや、昔のザウスを彷彿とさせる室内スキー場を砂漠の真ん中に作っている訳で(よく考えれば、日本人の方が先駆けてむちゃくちゃしてきたとは思いますが)、世の中がおかしく、歪んでるようには思えます。
せめて、政府与党自民党ガソリン税の軽減に動いてくれればと思っていたら、ガソリン税のうち25円は暫定税率といって臨時的に暫定的に指定された金額なのに30年近く継続されてきたという点でも道路族の対する疑念が絶えませんが、さらに継続を目論む自民党の動きも信頼を損なっているようにしか思えません。
私的な予想で何ですが、中国を初めとして原油需要だけを考えても対アジアの原油価格は500円/リットルになってもおかしくないと思っています。社会の動静を見ていると、とてつもない早さで世の中が推移していることから、技術的革新が無い限りは5年ほどではないでしょうか。この予想が外れることを切に願います。しかしながら、この経済活動につき合っていては共倒れになってしまうのが目に見えています。実際に破綻を来しているものが、ちらほら見かけるようになりました。だから、程度問題ではありますが、この「摘み草料理バンザイ」では経済社会からの程よい離脱を提案する次第です。

前置きが長くなりましたが、人工薪の説明については、ひとまず以前のブログを参照してください。

使用レポート1、なぜ人工薪か?
使用レポート2、人工薪について
使用レポート3、燃焼・火力など
使用レポート4、薪ストーブを買う前に

人工薪の原料は新聞紙ですが、トイレットペーパーなどに再利用される繊維の中で、短すぎて紙の形態を取れない繊維を油圧による高圧力を掛けて作られております。再利用のために、水分を加えふやかせる工程がありますので、その点ではペーパーログメーカーと近い部分があります。ただし、加える圧力は油圧と人力とでは比べようもなく、紙薪の方が非常に密度が高いためカロリーも多く、また含水量も少なくなります。また、コストに関しましては、ペーパーログでは廃棄予定の新聞紙を利用すればいいとのことでしたが、そもそもの新聞の価格は1日分で100円近くであり、重量を150gほどで計算しますと、人工薪段ボール箱約12kgのものと比較すると、2ヶ月以上分、新聞価格にして8000円以上の新聞紙が必要な量が一箱400円で販売している事になります。もともと、温室栽培農業用のコスト軽減を考えて作っており、薪ストーブと石油ストーブを併用した施設を想定した商品で、業務にも耐える燃料なんです。この点においては、元は似ていてもずいぶん違う商品です。本当に灯油を消費量を少なくするためには継続した利用が不可欠です。二日分の新聞紙の燃焼時間は10分も無いのではないでしょうか。家庭にある新聞紙がいくらあっても足りません。安定供給がてきることも、ぜひ検討して頂きたくおもいます。

また人工薪「紙薪」を通じて、考えて欲しいことがあります。本当に環境に優しいということがどういう物かと言うことです。「エコ」という言葉が氾濫していますが、エコロジーではなく実はエコノミーだったという建前がまかり通っています。大体、環境という英語はenvironmentで、エコロジー(ecology)は

人間を生態系を構成する一員としてとらえ,人間と自然環境・物質循環・社会状況などとの相互関係を考える科学。

という意味だそうです。問題のエコノミー(economy)は経済・節約であり、人間の都合だけを考えている物である場合があります。また、エコロジーの考え方では、三つのR(3R)が提案されています。ペーパーログはゴミの排出量を少なくする「Reduce(リデュース)」になるでしょう。人工薪の前段階でトイレットペーパーに再生されることは別の商品に生まれ変わることを考えれば「Recycle(リサイクル)」のようにも思えますが、紙繊維として考えれば「Reuse(リユース)」だといえますし、さらに新たな燃料資源として利用できる紙薪は「Recycle(リサイクル)」に当たると考えています。
最近ではフードマイレージという考え方があるそうですが、同じように「エネルギーマイレージ」という言葉を考えました。つまり、その燃料を作り出すのにどの程度のエネルギーが利用されているかという考え方です。たとえば、ペレットストーブのペレットも、別の利用をされた廃材からならエコロジーだと思いますが、別の利用をされることのない間伐材を、もともと燃える木材であるにもかかわらず、新たなエネルギーをかけて、おがくずにし、それを整形しているこの商品は、言ってみればこのエネルギーマイレージにおいて随分浪費していており、人間の都合を考えてたエコノミー商品になっていないかと心配になります。